GUNSLINGER GIRL 10巻 相田裕 メディアワークス
「いずれ尽きるならば、激しく燃えることこそ本望と行き急ぐ彼(彼女)に、周りは何を言うべきなんだろう」―――あまりにも性急すぎるトリエラの生き方に戸惑いつつも、彼女の生をできる限り永くあらせたいヒルシャーの苦悩。トリエラを守って死んだラシェルによく似た女検事・ロベルタは、こう答えます。「それでも想いは伝えるべきだと思う。他人のために生きる人生だってきっとあると。たとえ薄暗くても、長く燃えてと望まれる火だってあることを」
社会福祉公社は、クローチェ検事殺害の真犯人に近づきつつあります。義体の寿命、真犯人の手がかり。公社の運命と政府の意向。そして、アンジェリカの死によって否応なく自らの寿命に思いを巡らせるヘンリエッタ。己の過去を知り、世の中の悪意と対峙することをラシェルに託され、その生を全うすることを決意したトリエラ。そして、苦悩する彼女たちに寄り添うジョゼとヒルシャー。
人生を捨てて、トリエラを救ったヒルシャー。表紙には賛否両論あるようですが、それを知ったトリエラの素直な気持ちがよく現れていると思います。
― いつか聞いてほしいこの思いも 言葉にはならないけど
力の限りを振り絞って 泣いて叫んで 伝えるから ― (doll.)
いろいろなものが終局を目指して収束しつつあります。